ASTRO-H 打ち上げ間近!

February 4 2016 No Commented

宇宙の成り立ちと、熱く激しい宇宙に潜む物理現象を解明することを目指すASTRO-H衛星が、間も無く打ち上げられます。打ち上げ予定は 2月12日、夕方17時45分です。打ち上げ情報はこちらをごらんください。

当研究室は、ASTRO-H衛星の立ち上げから深く関わり、特に硬X線イメージャ(Hard X-ray Imager: HXI)および、軟ガンマ線検出器(Soft Gamma-ray Detector: SGD) の開発で中心的な役割を果たしてきました。中澤はHXI検出器のリーダーを務め、これまで、そして現在も、大学院生の多くがその中核を担っています。

ASTRO-Hは、そのすぐれたX線分光能力、軟X線から軟ガンマ線と3桁の波長に渡る高エネルギー光子を高い感度で観測できる能力、という2つの特徴を持ちます。重元素の輝線をかつてない精度で観測したり、そのドップラー速度を得てプラズマの運動を確認する。また広い帯域を持つことで、これまで熱的放射に隠されてきた非熱的な放射(粒子加速の兆候)を高精度で得ることができます。特にブラックホール周りの高温コロナからの放射や、粒子加速に伴う放射は、狭い帯域で観測しているとその特徴的な構造が見おとされその全貌がわからないことも多いのです。このためASTRO-Hは、高エネルギー天体の「中」で何が起きているのか、「物理的」に解明して行く上で大きな貢献が期待されています。

打ち上げはもとより、その後の観測装置の立ち上げと観測開始を思うと、胸が高まると同時に開発者としての責任を感じます。チームで全力を尽くして、大きな成果を得たいと考えています。